山茶花 2001.12.01.
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「さざんか さざんか 咲いた道〜」と童謡「たきび」で山茶花が落葉の季節に咲く花だということは知っていたのだが、実際に「これが山茶花だ」と実物と相対して向き合うことなく僕は歳を重ねてしまった。
金城町では町出身の島村抱月生誕地に顕彰の杜を整備し、そこに関係都市それぞれの木を植樹するのだという。僕は都市交流「市民の会」の理事となっているため、その贈呈式に出席し、夜は3名を囲んで飲みニュケーションとなった。金城町からはお返しに町の木「山茶花」を贈るという目録を市に頂戴したのだが、「山茶花」は島村抱月が最も好きだった花だ。これは以前、相馬御風の調査をしていたとき読んだ資料で知った。 庭の山茶花がまだ咲いている。霙の感じに近い冷たい雨に濡れながらいい色の花を咲かせている。 早稲田の教授時代やその後の芸術座時代の華やかさとは裏腹に、残された抱月の写真はなんともさびしげな目をしていたことを、この御風の文章は思い出させる。
父にここまでの話をしたら、市内にある相馬御風の墓(相馬家の墓)にも見事な山茶花が植わっているということを教えたくれた。
相馬御風の墓(相馬家の墓) この墓は相馬御風存命中に直筆の墓碑銘を揮毫して建てたものだから、この山茶花も御風自らが配したものに違いない。敬愛した恩師への思いが、この山茶花には込められているような気がした。 |